第2章 【伊達政宗】音の在処②【R18】
彼女の嬌声が聞こえない静かな部屋に、口づけの音と二人の呼吸、桜姫の身体を這う政宗の音だけが流れている。
「いいのか?」
今ならばまだ引き返せる気がした政宗は自分の腕の中にいる桜姫に問いかけた。
今さら何をいと言わんばかりの彼女の顔は桃色に色づき、甘い息を吐いている。政宗の腰に回した手に力を込めて抱き付いて、小さく頷きを見せてからもう一度彼を見上げた。
その瞬間、政宗の唇が再び桜姫のそこを啄み始める。
寝間着の上から揉まれていた胸も、丁寧に肌蹴させられ外気に晒された。
熱を持った政宗の手に包まれ直に胸を愛撫されれば、更に快感が桜姫を包んだ。
房を揉んでいた政宗はその中心へと指を滑らせ、ツンとキモチよさを主張している胸先へと向かって行く。硬くなった乳首を軽く摘み上げ、桜姫の腰が軽く跳ねたのを確認すると掌で乳首を転がし始める。
「気持ちいいか?」
政宗の問いかけに頷き、彼にしがみ付く。呼吸は更に乱れ、音にならない声をあげているようだ。しっとりと汗が肌に絡み、柔らかい肌を濡らしていく。
政宗は桜姫の腰ひもを解きながら彼女を横たわらせた。肌蹴た寝間着を褥の下方へ放り投げ、自分自身も袖を脱いだ。
愛撫で色づいた胸に今度は舌を這わせる。両手で包み上げながら胸先を舐めれば、艶かしく身体が揺れて扇情的な光景が広がった。
「……桜姫」
名前を呼べば返事の代わりに、ギュッと身体を掴まれる。その反応が可愛くて何度も彼女の名前を呼びながら、身体を愛していった。
散々胸を弄び、政宗の手と舌は徐々に下方へと下りていく。脇から腰へ、腰から臍へ口づけが落とされ舌が這った。
脚を擦り合わせ、何度も来る刺激を堪えるようにつま先に力が入る。
褥を掻き敷布に皺を作りながら桜姫の感度はどんどん昇りつめていった。