第8章 Happily ever after ⑥トラウマ〜家康〜
「泣かせてごめん」
家康がそう言いながら、私の涙を口で受け止めた。
「ふふっ、泣くのは、幸せだからだよ。家康が好きで、家康も好きと言ってくれて、幸せすぎるからだよ」
家康の両頬に手をそえて、ありったけの想いを込めて伝えた。
「私は、家康しかいらない。もっと、家康を感じさせて」
こんな恥ずかしいセリフ、きっともう二度と言えないけど、今言わなければいけないと思った。
家康の過去が簡単には消えたりはしなくても、私はそれを抱きとめたい。
「サラ」
家康は優しく囁きながら、優しいキスを落とす。
目に、頬に、何度も口づけながら、優しく呼吸を奪っていく。
家康の指が、優しく私の首筋をなぞりながらその下へ。
まるで、大切な物を触るような手つきで胸を弄り舌を這わす。
「あっ、..............っ」
優しく、何度も何度も、その仕草で愛してると伝えられているようで、お腹の底からじんわりとくすぐるような感覚が湧き上がる。
「んっ........はぁ........あっ」
片方の手が、太ももを撫でながら、秘部へ伸ばされる。
クチュ
家康が指を入れると、いやらしい音が聞こえた。
「んぁっ.........あっ」
口付けながら、私の中を探るように指を動かす。
身体は正直だ。
家康が欲しいと、言葉よりも正直に反応を示す。
「あっ、家康、おねがい..........」
止まない口づけに言葉はほとんど遮られたが
「俺も同じだから。サラしか要らない。ずっと、俺だけを見て」
そう言うと、指を抜き、家康自身の熱を私の中に込めた。
「はっ.......あっ、あん、んっ.....」
闇の中で重なり合い、繰り返される抽送の中、呼吸すらも唇に奪われて、ただただお互いを求め合う。
「はぁ、家康が.......あっ、私に......口づけるたびに、家康の苦しみを...........と、溶かしてあげる。」
家康の首にしがみつき、思いの丈を伝える。
「はっ、すぐ......へたるくせに生意気....っ」
動きを早めながら、家康が口に笑いを浮かべる。
「でも.......ありがとう。サラ愛してる」
ここから先は、あまり覚えてないけど、家康がすごく優しく笑ってて幸せな気持ちになったことは覚えてる。
そして..........