第7章 Happily ever after ⑤安土城の珍客〜家康〜
しかし次の日、事件はあっさりと解決した。
母親が迎えに来たのだ。
城門の中庭に皆が集められた。
秀吉さんがその女性から事情聞き出す。
女性は、先の戦で夫を亡くし、その後出産。
夫の忘れ形見を頑張って育てようと頑張ってはみたが、女手一つで子育てをしながら働くことは難しく、生活も困窮を極め、いっそ親子で心中しようと湖に来たところ、湖畔で女性と戯れながら歩いてくる政宗と偶然出会う。
2人が行き過ぎるのを待とうと身を潜めていると、
「今夜はお前が欲しい」
「もう!政宗様ったら、そんな事言って子供でも出来たら大変だわ」
「その時はその時。産みたければ産めばいい。安土城でその子を引き取って大切に育ててやる」
みたいな会話をしていたらしい。
そうして、赤ちゃんの母親は、この子だけでも育てて貰えたらと思い、今回の行動に出たと言う。
広間にいる全員が政宗を見る。
やばい雰囲気を察知した政宗は一目散に逃げ出した。
「まーさーむーねーお前なー」
秀吉さんは逃げる政宗追いかけて行ってしまった。