第6章 Happily ever after ④夜の思いつき〜家康〜
「っ、家康っ、」
いきなり全てを晒されたサラは、恥ずかしくて身体を両手で隠す。
「ふっ、それじゃ、何もできないよ。」
(ちゃんと見せてよ)
俺は笑いながら、サラの両手をやんわり体から離し、
「喜ばせて、くれるんでしょ?」
抵抗できない様に、一言クギを刺した。
今夜は満月。部屋の中は月の光が注ぎ込み、サラの肢体を青白く綺麗に浮かび上がらせる。
何度見ても、何度触れても、サラの体は奇跡の様に綺麗で、この手に抱くたびに自分の心の暗く黒い部分が浄化されていくみたいだ。
「じゃあ、どうぞ。」
始めていいよと言わんばかりにサラに告げる。
俺の胸の上に乗せたサラの手から、僅な震えが伝わってくる。
(ほんと、かわいいんだけど。)
身を屈めて口づけてきたけど、恥ずかしさからすぐに離そうとする。
「まだだめ。もっと」
(逃げるの早すぎ)
「んっ、」
頭の後ろをガッチリとつかみ、唇を再度合わせる。唇をやんわり攻めれば、サラはすぐに吐息を漏らした。