第6章 Happily ever after ④夜の思いつき〜家康〜
「えっ、家康?」
戸惑っている私を嬉しそうに見つめながら、
「この方が動きやすいでしょ?」
そう言いながら、私の着物の帯をシュルリと解いた。
結束力をなくした着物はただの羽織のように広がり、家康はその袷に両手を掛け、肩から下げる様に、私の身体からゆっくりと取り去った。
「っ、家康っ」
いきなり家康の上で全てを晒され、恥ずかしくて身体を両手で隠す。
「ふっ、それじゃ、何もできないよ。」
笑いながら、私の両手をやんわり私の身体から離し、
「喜ばせて、くれるんでしょ?」
いたずらっ子のような瞳で囁いた。
「っ、う........ん。」
もう、心臓は壊れそうなくらいに騒がしい。
「じゃあ、どうぞ。」
家康はそう言うと、私から手を離した。