• テキストサイズ

武将達との恋物語

第6章 Happily ever after ④夜の思いつき〜家康〜



家康の口づけを受けとめながらも、思考が蕩けてしまう前に思いを伝えようと思ったサラは、そっと家康の胸を押し、唇を離した。

「サラ?」

「家康、あのね。」

「うん?」
頷きながらも、家康は私の頬に口づける。

「.......っ、あのね、だから、今日はね」

「聞いてるよ。何?」
カプッと耳を甘噛みする。

「あっ.......、だから、」

「だからはもう聞いたよ。」
クスッと笑いながら、私の着物の袷に手をかける。

「こっ、今夜は、私が家康を喜ばせたい!」
何とか気を保ち、家康に告げた。

「っ..........」

家康の手が一瞬止まる。

「いつも、家康が私の事たくさん幸せにしてくれるから、今夜は私が家康を幸せにしたいの。」

言い終わると同時に、大胆な事を言ってしまったと、体全体が炎に包まれたかの様に熱くなった。

「顔、真っ赤。」
家康は、そう言って私の頬を指でなぞったあと、ゴロンと私の横に寝転がり、横を向き、私をひょいと持ち上げて自分の上に乗せた。



/ 150ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp