第4章 Happily ever after②ある日の夢〜家康〜
「えっ?」
慌てて振り返ると、
「いえや.....あっ、社長!」
「二人の時は家康でいいって言ったでしょ。」
優しく微笑む家康がいた。
「家康っ。」
家康へと向き直り、抱きしめ返す。
「何で私のこと知らないふりしたの?」
「あんたが、秘密にしようって言ったんでしょ。」
「私が?覚えてないけど、何でだろう。」
首をかしげる私に、
「オフィスラブを楽しむためって言ってたでしょ。忘れたの?」
そう言いながら、親指でわたしの唇をなぞると、
「んんっ」
顎を持ち上げ優しくキスをした。
「家康、ここオフィスだよ。誰かにみられてりしたら、んっ」
お構いなしに深く口づけをする。
「んっ........はぁ......んっ」
口内を侵されながら、優しくデスクの上へと倒されていく。
一度唇を離し、ネクタイを素早く外す。
そんな些細な仕草さえもかっこよすぎてドキドキが止まらない。