第3章 Happily ever after①君の欲しい物〜家康〜
「はっ?」
突然、サラの興味とサラを奪われ、俺は呆然と立ち尽くす。
「あれは、怪しいな。」
俺の耳元で政宗さんが囁く。
「サラも所詮は女だ。仕方あるまい。」
光秀さんもニヤつきながら言う。
「っ、アンタたち、うるさいですよ。
そーいうのいりませんから。」
苛立ちを隠しきれない俺は、
皆に背を向け御殿へと帰った。
「あいつら、恋仲になったって聞いてたけど、
上手く行ってんのか?」
秀吉さんが心配そうに呟いた声もしっかりと聞こえてきて、さらに俺の心を苛立たせた。