第3章 Happily ever after①君の欲しい物〜家康〜
その日は、安土城で軍議が開かれていた。
当然、サラも世話役として軍議に参加をしていた。
軍議では、間も無く始まるであろう戦について話し合われ、ほどなく終了した。
皆が部屋を出ようと帰り仕度をする中、
「サラ、貴様の欲していた例のものらしき舶来品が手に入った。
後で天主まで来るがいい。」
信長様がサラに告げた。
「えっ。ホントですか?」
飛び上がる様に喜ぶサラ。
「今から行ってもいいですか?」
「フッ、構わんついて来るがいい。」
「はい。ありがとうございます。」
嬉しそうに答えると、
「家康ごめんね。先に帰ってて。後で御殿に行くね。」
俺にそう告げると、
信長様の後について天主に行ってしまった。