第2章 口づけの先 〜伊達政宗〜
一方、サラの部屋では、
針子仲間達との女子会が行われていた。
それぞれに持ち寄った甘味を食べながら、
針子仲間達の恋バナで盛り上がっていた。
そして、話の流れは次第に夜の営みについてになり、
一人の針子がサラに質問をした。
「サラ様は、やはり政宗様に夜毎激しく愛されているのですか?」
「えっ?」
急に話を振られて言葉に詰まる。
「そりゃそうよ。あの政宗様よ。」
「きっと寝かせてもらえないわ〜」
「きゃー抱かれてみたーい。」
よくぞ聞いたとばかりに、針子仲間達が騒ぎ出し、
サラを取り囲みその答えを聞きたがる。
「あのっ......。私と政宗はまだ.......その」
顔を真っ赤にしてしどろもどろに答える。
「えっ。まだなんですか?」
ズバリ聞き返される。
こくりと頷く。
「どうして?」
針子仲間全員の声が揃った。
サラは更に顔を赤らめ、仕方なく理由を話し始めた。