ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】
第18章 今後のあり方
「君が俺を待っていてくれる、君が俺の無事を
祈ってくれている・・・そう思うだけで俺の心が
救われる。これを支えられていると言わずして
何というのか。味方が一人でも居てくれるというのは
大変心強い事だと俺は考えているよ。
君はどうだろうか?」
「・・・勿論、心強いと思います」
「そうだろう?」と愛おしそうに見つめられて、
真っ赤な私の顔の熱が更に跳ね上がった。
「兵団近くに一軒家を買おうと思うんだが、
どう思う?無論、君がお店に通える範囲で
探すつもりだが、何か意見があれば遠慮なく
言って欲しい」
・・・あれ?それって夫婦の新居って事だよね?
一気に結婚の認識が湧いてきて顔どころか
身体全部の熱が上がった気がした。
「あ、あの・・・それはエルヴィンさんと私が
暮らす家という事で良いんですか?」
一応確認を取るとエルヴィンさんは当然と
言わんばかりに肯定する。
「・・・やはり俺との結婚に思うところが?」
「い、いえ!何というか恋人関係もなくいきなり夫婦に
なるという実感が微妙についてきていないだけで、
嫌とかではないです!」
「・・・・・・」
エルヴィンさんは私の返答に何か思うところが
あったのか少し考え込んだようだった。
少しすると、彼は私に「恋人の期間を作ろうか」と
提案してきた。