ロミオとジュリエットは何故不幸になったのか【エルヴィン】
第18章 今後のあり方
「エルヴィンさん、今後色々と大丈夫ですか?」
仲間たちとの関係が悪化しなければ良いけれど・・・と
危惧していたが、エルヴィンさんは「帰ってから
何かしらのフォローはするさ」と微笑ったので、
これ以上心配するのはやめる。
きっとハンジさん達幹部とは冗談なども
言い合える関係なのだろう。
戦場で背中を守り合っているので信頼があるのは
当たり前だ。
エルヴィンさんの普段の暮らしぶりが少し
垣間見えたような気がして、何となく嬉しくなった。
「皆さんを信頼しているんですね」
エルヴィンさんが当たり前のように
「無論だ。私の背中を彼らに預けている」と
答えたので、彼らが羨ましくなる。
「・・・戦えない私でもいつかはエルヴィンさんを
支えられる存在になるでしょうか?」
そう不安を口にするとエルヴィンさんは
一瞬意外そうな顔をして綺麗に微笑った。
「もう既に俺は君に支えられているよ」
自然な動作で私の額に口付けるエルヴィンさんは
やはりハンサムだと思う。
お陰で私の顔が真っ赤になってしまった。