第2章 『審神者』
「初期刀はどうされますか…」
初期刀とは、審神者が最初に入手しなくてはならない刀剣男士の事である。
「決められましたか?」
『勿論です。最初から歌仙兼定様に決めてあります』
先程、いくつか話を聞いた中で最初にするならこの方がいいなと考えていた。
生きる術を何も身に付けていない、出来ない厄介者でも、此方のなら…なんて自分の思い込みに過ぎないかもしれないが。
「ご案内します」
『よろしくお願いします』
歌仙兼定様と対面してからすぐ本丸へ向かう事になった。
部屋を出女性の後ろをついて歩く。
「こちらの部屋です」