第2章 『審神者』
これから私は、審神者は歴史改変を目論む「歴史修正主義者」から歴史を守るため、付喪神「刀剣男士」を率い戦うことになる、と告げられた。
その付喪神とは。
自ら戦う運命の下に命を吹き込まれた刀剣であり、その実態は武器に眠る付喪神とのこと。
日本刀を中心とした彼らの本体は、その多くが武器として、そしてそれ以上に史料や美術品として高く評価されている。
彼ら刀剣男士には、「短刀」「脇差」「打刀」「太刀」「大太刀」「槍」「薙刀」「剣」の8種類がいるみたいです。
まぁ最初のお題としては、この一週間で刀剣男士達を六振り程本丸へ招き入れないことには始まらないらしく、すぐにでも集めなければならないと言われた。
無理なことは十分承知だが、綺麗なその人は私に初めて面と向かって「無理せず、お願いします」と言ってくれた。
そんな事は今まで言われたこと無かったので返しに戸惑ったものの、ちゃんと素直にお礼は言えた。
私らしく、本丸を住み心地のいい快適な所にしたい。
これから親戚の家にたらい回しになんてされないと言う喜びに胸が踊る。
少し遅くなったがさっきの事でスーツの男性に、ちゃんとお礼を口にした。ありがとうと。
そのあとスーツを着た男性は「貴方に幸運があらん事を」と私の目を見て言ってから直ぐに部屋を出て行ってしまった。
仕事があるから、と。