• テキストサイズ

oración【刀剣乱舞】

第1章 『はじめまして』



「波崎テルさんですよね」


突然名前を呼ばれたと同時に、動きが止まる。

誰、いいとこだったのに……。



ちゃんとその人を見れば、黒色の暑苦しそうなスーツに身を包んだ男性が一人居た。じっとこちらを見ながら。
スーツの男性は大きな歩幅でこちらまで歩いてくると、空気を読めないのかまた私の名前をフルネームで呼んですぐ、自身の持つ鞄から透明のクリアファイルを向けてきた。

見てってこと?

受け取ることなくそのままファイルを見つめれば、「あなたに大事なお話があります」と付け加えてきた。



『このままじゃダメなの?』

「宜しいのですか?」



私が聞いてるのに。聞き返さないでよ……。
調子が狂う。



「大事なお知らせと言いますのは」



一体この人はなんなんだろうか。
可笑しすぎるでしょ?そう思わないですか?

死のうとしている人に対して何の大事な話があるなのか。不思議て仕方ない。


/ 12ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp