第1章 罰ゲーム
「それじゃ、あそこにある扉を開けて?」
指差された方を見れば、ずっしりとした大きな扉があった。
「あ、ちょっと待って!!」
「もぉ~何?」
ふと、思い出した最後のお願いをする事にした。
「勉強、少しはできるようにしとかないとマズいと思うんだよね苦笑」
「あ~………君、勉強あんまりって感じだもんね?苦笑」
「だから学校に入る1か月前とかに……とかできる?」
う~ん……と彼は唸りながら頭をかいた。そしてぶつぶつ呟いてしょうがないなと苦笑した。
「分かった。勉強は、なんとかしてあげる。さ、扉を開けて?」
「……分かった。あのさ、また会える?」
なんとなく不安でそう聞くと、自称神様はニッコリ笑って私の背中をトンッと押した。
それと同時に扉が空いて、中に足を入れた。
「すぐ会えるよ?」
眩しい光が私を包み込んだ。