第1章 罰ゲーム
「じゃあ、何個かお願い聞いてくれるなら
君の世界に行くよ。」
「ホント?!!」
なんだか不憫に思って、そう提案すると彼は目を輝かせた。どうせ戻れないなら、少しでも自分の有利な状況に持ち込むのが良い。
「…そういえば君の世界は、どんな世界なの?」
「君のよく知る『テニスの王子様』の世界さ!」
「マジか(;`・ω・)ノ」
え、じゃあもう結末決まってn「さぁそれはどうかな?」
「え?」
「君が知ってるのは、試合結果とかでしょ?でも君が関わったら何か変わるかもだし、それに僕は神様だし、世界をいろいろできる。」
ニヤリと口角を上げたその顔は、狂喜的でゾクリと寒気を感じた。
「ッ………。」
「どうしたの?僕にお願いするんでしょ?」
一瞬、恐怖で一歩後退った。そんな事気にしないとでも言うように彼は私に問いかける。
「早くお願い事言ってよ~……眠くなってきた~……Zzz」
「分かった分かった。寝ないで苦笑」
彼を揺さぶって起こし、お願いを口にした。
「とりあえず、家族とか今いる世界から私のことを消してほしいかな。心配して大変な事になると危ないから。」
「おk~それだけ?」
「後は、病院かな……?ちゃんと主治医がいるようにしたい。」
「病気失くしたげようか?そのくらい簡単だよ?」
嬉しい提案をしてくれる彼に私は笑って言った。
「ありがとう。気持ちだけ貰っとくね。病気も含めて私だから良いの!」
「ふ~ん?ま、いいけど。他には?」
無いことを伝えると、彼は満足そうに笑った。
「それじゃあ君を僕の世界に連れて行くよ。そうだな~……四天宝寺中の3年生になってもらおうかな?」
「お~四天宝寺か~…。」
あれ?……3年生?……中学生?!
「中学生には流石にm「年齢は巻き戻すから大丈夫だけど、ちょっと寿命もらうからそのつもりで~。」
……あ、はい。
そういう感じなのね。