第1章 罰ゲーム
「疲れた~……」
くたくたに疲れて家の扉を開けた。
………開けたハズだった。
「やっほーw」
「…………間違えました?」
見慣れない景色が扉の向こうに広がっていて、思わず扉を閉めt「ちょっと待ってちょっと待って!」
…………閉めれなかった。
小学生くらいの男の子が手を挟むかと思った等文句を言っている。
扉から離れて、家を見てみる。特に変わった所はない。すぐそばの窓を開けようと手をかけたとき…
「もう開けられないよ?」
ニッコリ笑顔で男の子は、私に言った。
その後、その子が言った通りどの窓も扉もどれだけ叩いても押しても引いてもうんともすんとも言わなかった。中にいるはずの家族からも返事がない。
「何がどうなってんの……?」
「僕の世界と君の世界を繋げてるからね笑」
そんなことあるのかな?なんて思い、私の側で無駄だと思うよ~?w等と喋りながら浮いている男の子を見た。
…………あれ?浮い……て……る?
「僕、神様笑 君を僕の世界に連れて行くね?笑」
神隠しってこんな感じなのかな?とか
いつ夢が覚めるかな?とか
ぼんやり考えながらニッコリと笑いかけるその子を見つめるしかできなかった。