第14章 戦いの序章
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絶望の果てにあるもの
戦いの序章
レンはフレイユの刀を素手で止めた。
そして曲げた。
「ぬぅえぇぇ~!!お前!!俺の刀ぁ~!!」
『賑やかなお兄さんやなぁ?賑やかすぎるとモテへんで?』
「ムカつく~!!アンタがうるさくさせてんじゃんかぁ!!あ~ぁ…何故かとっさにこっちきたけど…あっちのお姉さんのほうが良かった~!!楽しくなぁい!!早く終わらせよっか☆輝け…星(ティアラ)」
フレイユの身体を光が包む。
『……』
「なんだよ!!」
『現世のアニメにでも影響されはりましたん?』
「はぁ?されてないもん!!しかもそんなの知らんし!!」
『だって…それどう見ても…セー〇ームー〇やと思うんやけど…金髪のお団子頭…胸にリボン…そのフリフリスカート…完璧やない?まぁ…そっちが本気みたいやから…あたしも本気でいこか…』
「やっとやる気になったのか?でも遅いよ?アンタ…どんな力使っても負けるからさ…」
『へぇ…面白いやないの。響け…乙姫…』
レンの刀は全てがガラスのように透き通った刀になった。
「それだけ?なんか力ないの?」
『それだけなわけないやろ?唸れ…灰猫…』
「なんだよ!!これ…っ…くっ…ぁっ…」
フレイユの身体は灰の刃によって切り刻まれて行く…
『どうや?それだけやないやろ?なんか…面倒になってきたなぁ…破道の九十…黒棺。』
「うそ…俺が…まける…なんて…」
『最後に教えたる。季南は…あたしの実の母親や。そして…アンタが崇拝しとる藍染に殺された。』
レンがそう言い終わると…フレイユは意識を失った…
『命を奪う事はしない。本当に平和を望むなら…
そうやない?東仙さん…?』