第23章 休息の時間
『一体、あのイミテートは何者なんだろうね?死神でもないみたいだし、虚でもないし…滅却師でもなさそうだし…』
ローズが考え込むように言った。
『それなんだよ!俺もそこが気になるところなんだよなぁ…』
拳西もそれに同意した。
『僕の見解なんだけどねぇ?レンちゃんの斬魄刀の力は完全再現だろう?それと関係があるんじゃないかな?とね。』
京楽が深刻そうな顔で言ってからお猪口に入った酒を1口呑んだ。
『そんなん言っても…本人のあたしですらそんなん分からんのに…』
レンは困ったように言った。
『まぁ、どうにかなるやろ…』
ギンは明るく光る月を眺めながら言った。
『姫芽(ひめ)さま…これからどういたしますか?』
『そうねぇ?これからはもっと苦しめてあげないと…あ!そうだ…今度はあの赤い髪のおにぃさんで遊んであげようかしら…』
『かしこまりました。では、この忘却薬を阿散井副隊長に飲ませます。』
『ええ。そうしてちょうだい?頼んだわよ。安倍凛杏(りあん)…』
『姫芽さま…その名で呼ばないでくださいよ。今は綾川幸矢(こうや)ですよ。それになんか女みたいで嫌いなんですよ。莉緒はのクスリを使っても優しすぎて失敗しましたが、僕はそうはいきませんよ。』
『あら、頼もしいわ。双子でも性格って違うのね。』
『そんなもんですよ。双子って言っても1人1人ですからね。』
暗くてどこか分からない場所でこんな会話がされていた。