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絶望の果てにあるもの

第14章 戦いの序章




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「浮竹隊長…京楽隊長…居るんやろ?」

「バレてたかぁ…あの子の考えてる事は分かるよ。優しい子だからね…レンちゃんは…」

「優しい子だから…分かっていても命令に従えないんだろう…」

「どないしたらええんやろ…わからへん…」

「市丸…君はどうしたいんだ?」

浮竹が言った。

「それもわからへん…出来る事なら止めたいんや…」

「あの子は季南に似て頑固だからねぇ…」
京楽が困ったように言った。

「何言うても聞いてくれへんし…」

「そしたらさぁ…力ずくで止めるしかないんじゃないの~?」

京楽が諦めたように言った。





















『はぁ~…』

「レンちゃん?どうしたの?」

雛森が突然…ため息を吐いたレンに言った。

『なんでもあらへんよ?(あの場に京楽隊長と浮竹隊長がいた。あたしを止める気何やろなぁ…あの術使ったとしても…ギンにはバレてしまう…最悪、バレてもええわ…)』

「レンちゃん?やっぱり変だよ?」

『桃…あたしが捕まって…隊長じゃなくなったらどうする?』

「えっ!?どうしたの?突然…そんなこと…」

『別に…理由なんてないで?ふと…思うただけやし。』

「レンちゃんが誰かの為にした事なら…あたしはレンちゃんを守るよ。」

『そっかぁ…ありがとう…桃は何があってもあたしの大切な副官であり友達や。』

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