第14章 戦いの序章
×
×
「浮竹隊長…京楽隊長…居るんやろ?」
「バレてたかぁ…あの子の考えてる事は分かるよ。優しい子だからね…レンちゃんは…」
「優しい子だから…分かっていても命令に従えないんだろう…」
「どないしたらええんやろ…わからへん…」
「市丸…君はどうしたいんだ?」
浮竹が言った。
「それもわからへん…出来る事なら止めたいんや…」
「あの子は季南に似て頑固だからねぇ…」
京楽が困ったように言った。
「何言うても聞いてくれへんし…」
「そしたらさぁ…力ずくで止めるしかないんじゃないの~?」
京楽が諦めたように言った。
『はぁ~…』
「レンちゃん?どうしたの?」
雛森が突然…ため息を吐いたレンに言った。
『なんでもあらへんよ?(あの場に京楽隊長と浮竹隊長がいた。あたしを止める気何やろなぁ…あの術使ったとしても…ギンにはバレてしまう…最悪、バレてもええわ…)』
「レンちゃん?やっぱり変だよ?」
『桃…あたしが捕まって…隊長じゃなくなったらどうする?』
「えっ!?どうしたの?突然…そんなこと…」
『別に…理由なんてないで?ふと…思うただけやし。』
「レンちゃんが誰かの為にした事なら…あたしはレンちゃんを守るよ。」
『そっかぁ…ありがとう…桃は何があってもあたしの大切な副官であり友達や。』