第14章 戦いの序章
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《似ているんだよ。仕草や言動がね。》
《へぇ…それ…ギンにも京楽隊長、浮竹隊長…みんなに言われます…。》
《それだけ似ているんだよ。》
《今さら…なんですか?》
《殺したのはお前だとでも言いたいのかな?》
《それ以外に何があります?》
《確かに怨まない筈がないだろうね…僕も自分を怨んでいるよ…》
『(あれは…どういう意味やったんやろ?)』
「藍染隊長は季南が好きやったんや。」
『ギン…それやったら…尚更わからへん…』
「ボクは分かる。自分は好きやのに…他の男を見とる。それが耐えられなかったんやろ…気付いてたんや…せやけど…何も出来へんかった…殺したら自分の物になると思ったんやろ。」
『更に意味分からへん…いっその事…あたしも殺したら良かったやん…一番…役に立ってないやん…』
「レンは役に立っとるよ。雛森ちゃんを元気にして…五番隊を変えて…役に立っとる。そないな事言うたらあかんやろ?」
『それだけやん…』
「レン…何がしたいかは分かる…でもなぁ?それやったら…」
『罪になる。護挺十三隊の隊長である限り…それは絶対にやってはいけない事。』
「分かっとるんやったら…」
『やめない。絶対に…何を言われてもやめへんから!!』
レンはその場から瞬歩で去った。