第14章 戦いの序章
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【一番隊隊舎】
「決戦の準備は予定通り進んでおる。各隊の隊長、副隊長、及び席官は戦闘要員として必ず参戦するのじゃ。」
「じゃあ…ウチの七緒ちゃんも?」
『そういう事やないですか?桃かて戦うんやで?』
「雛森副隊長がですか!?まだ体調が万全ではないのですよ?」
『卯ノ花隊長。あの子が行くって言うたんや。“藍染を殺せ”と言われたら“殺せる”と…』
「あの…雛森が!?」
日番谷が驚いたように言った。
『ホンマの事や。でもなぁ…あたしは戦わせたくない。あの子は戦い向きやない。優しい子やから…』
レンは哀しそうに言った。
「では…五番隊副隊長・雛森桃、八番隊副隊長・伊勢七緒、一部を除く席官は瀞霊挺の警護にあたるものとする。」
隊主会が終り、レンはある場所に来ていた。
『久しぶりやなぁ…此所も…片付ける奴も居らんし…悲惨な状態やね。』
来たのは…中央四十六室。
あの時以来…誰でも入れる状態になってしまっている。
おそらく…藍染との戦いが終わらない限り…新しい者を任命される事はないだろう。
『あっ…そういえば…あの時…』
《はぁ…。眠い。》
《レン…》
《ん?なんですか?藍染隊長。》
《やはり…君は季南の娘だね。》
《なんですの?いきなりそないな事言うて…》