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絶望の果てにあるもの

第13章 明かされる真実




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「なんで…?藍染隊長は敵だから…あたしも戦う!!」

雛森は少し怒ったように言った。

『桃…ホンマに戦える?自分が慕っていた隊長と…殺せと言われたら殺せる?』

レンはいつもの調子はなく真面目に言った。

「戦う…あたしは…五番隊副隊長だから…」

『分かった。せやったら…桃もあたしと一緒に戦う事になるな。恋次…行くんやったら…覚悟して行くんやな。』

「あぁ…お前こそ無茶すんなよ?」

『それは無理な相談やなぁ…最近なぁ…最初の頃より霊圧上がってしもて…自分でも押さえられへん時あるんや。まぁ…大丈夫やろ。全開にしなきゃええ話やし。』

「レンちゃん!?それ…大変な事だよ!?もし…押さえられなくなったら…」

『桃…動揺したらあかんって言うたやろ?まぁ…そしたら…確実に“蛆虫の巣”に送られるやろなぁ?』

「雛森じゃなくても誰でも普通…動揺するだろ!!なんで黙ってたんだ!!」

『恋次…そないな大きい声出さんといて。黙ってたわけやない。自分でも気付いたんは最近の話や。なんか妙に霊圧が押さえ難いなぁ…と思ってたんや。そしたら…最近、完璧に押さえられなくなったんや。今やって…気ぃ抜いたら…総隊長さん以上の霊圧が溢れ出す。ずっと気ぃはってなあかんし…自分やない誰かがあたしの中におる。そのせいか、最近すぐに疲れるんや。』

レンは辛そうに言った。

「それ…市丸隊長は知ってんのか?」

『知らんよ。言うてへんし…。…言われへんやろ?心配かけると思うと…尚更や…それに…ギンのことや。気づいとるかもしれん。』

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