第13章 明かされる真実
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「ありがとう…レンちゃんは優しいよ…普通なら…隊長を殺そうとした副隊長なんて…罰受ける筈なのに…」
『まぁ…確かにそうやなぁ…まぁ…ええやん。死んでへんし…気にせんでええよ♪』
レンはそう言って雛森に微笑んだ。
「レンちゃん…あたし…今の隊長がレンちゃんで良かった…」
『褒めてもええけど…あたし調子に乗るかもしれへんけど~?ええの?』
「良いよ。調子に乗っても。」
また五番隊に楽しそうな笑い声が戻ったのであった。
『よし…次の戦いの準備せなあかんなぁ…』
「何をするの?」
『桃…お願いがあるんや。あたしに何処までもついてきてくれるか?』
「ついて行くよ。あたしの隊長は…もう藍染隊長じゃない…レンちゃんだから…でも…」
『分かっとる。そないな顔せんといて?必ずなんとかしたる。』
レンは雛森に優しく微笑んだ。
「ありがとう…ゴメンね…こんなダメな副隊長で…」
『桃はダメな副隊長やない。優秀で優しい心を持った最高の副隊長や♪』
「レンちゃん…ありがとう」
『あたし…桃にお礼言われるような事はしてへんよ?桃が立ち直ろうと思ったから此所にこうして居るんやないの?』
「レンちゃんは本当に変わってないよ…そういうとこ。」
『桃も変わってへんなぁ?どっかの隊長さんと一緒やとガキっぽくなるとことか…』
「違うもん!!あたしガキじゃない!!」
『ガキじゃないとか言う奴にかぎってガキなんやて。』
何も言えずに頬を膨らまして怒る雛森。
『ほら…ガキやん。』