第12章 新たな決意
×
×
「女の子を呼び捨てで呼んだ事なんてないから…」
『ウブな子やなぁ…?君なんて名前なん?』
「僕は吉良イヅル。」
『あたしは知ってのとおり…市丸レンや。』
「君…まだ小さいよね?霊圧が高くないと…そんな早くからなんて…貴族の出身?」
『まぁ…そうやね。安倍家や。』
「えっ!?安倍家って…今は没落したけど…現世でも有名な術師とかで…戸魂界でも有名になって…貴族までに昇りつめたっていう!?」
『知らんけど…そうみたいやなぁ?』
「でも…なんで名字は市丸なの?」
『そりゃ…結婚すればそうなるやろ?』
「だって普通なら…また立て直しするとかしない?」
『そんなん…子供に分かるわけないやろ?』
「そうだよね…ゴメン…君一人っ子なの?」
『そうや。一人や。君もなん?』
「うん。まぁ…両親は僕が幼い頃に亡くなったけどね…だから時々…羨ましい…両親がいる人が…君もいるだろ?」
『近々…いなくなるかもしれへん…』
「えっ?」
『両親は秘密にしとるみたいやけど…』
「病気か何か?」
『そうや…辛いもんなんやで?知らん振りするんも…。シリアスな話は終いや。これから…仲良くしような?イヅル…』
「うん。仲良くしよう!!」
『ギン!!あたし…友達出来たんやで!!』
「そうなん!?レン…良かったやんかぁ!!」
『季南は?』
「四番隊に仕事の事で用事があるんやて。」
『そうなんや…(嘘つくな…入院しとるんやろ?知っとるんやから…最近…退院して入院しての繰り返しやって事…)』