第12章 新たな決意
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「それで?どんな子なん?」
『真面目で…成績優秀でなぁ…貴族出身の子なんやて。』
「そうかぁ♪良かったなぁ♪仲良くするんやで?」
『うん♪』
レンはこの頃から急激に身長が伸びた。
なんやわからへんけど…ホンマに幸せそうやった。
『ねぇ…ギン。あの子を何があっても守ってあげて?あの子はまだまだ子供だから…』
「季南…そんな事言わんといて?」
『多分…もうすぐよ。あたしには分かるの。』
季南は哀しそうに言った。
その次の日だった。
季南は退院する事になった。
《残りの人生をギンとレンと過ごしたい》
それが季南の最後の望みだった。
そして…
まさか…あんな事になるなんて…
いつものように…
いつもと変わらない日常。
変わった事といえば…
なんか嫌な予感がした事。
【五番隊隊舎】
「君が…レンだね。」
『そうやけど…あなたは…?』
「僕は五番隊隊長・藍染惣右介だよ。君には…
死んでもらう。」
『へ?』
「邪魔なんだ。僕の計画が失敗する可能性があるからね。」
鋭い目付き。
これだけで殺されそうなほどだ。
『なにしてるんですか?藍染隊長?あたしの娘になんか用ですか?』
季南が藍染に刀を向けながら言った。
「いつ来たんだい?」
『今来ました。あたしの娘に何するつもりだったんですか?』
「何を?
殺そうとしていたんだよ。君も始末しようとしていたんだ。探す手間が省けたよ。」
つづく…