• テキストサイズ

絶望の果てにあるもの

第12章 新たな決意




×
×

「はぁ…季南変わったなぁ…。昔はめっちゃガキみたいやったやんかぁ…」

『そりゃあ…いつまでも子供みたいにしてられないわよ…。』

「ど~せボクはいつまでもガキみたいやし~。」
『本当にガキね。それで用は?』

「なんやわからへんけど…今すぐ四番隊に来て欲しいんやて。」

『なんで?まぁ行けば分かるよね。』

季南とギンは瞬歩で四番隊に向かった。


























『はぁ!?烈…今なんて…』

「この前の健康診断で…貴女が原因不明の心臓の病にかかっていてあと…一か月ほどしか生きられません。」

哀しそうに言う…
四番隊隊長・卯ノ花烈。

「嘘やろ…お願いやから…嘘って言うて…」

「嘘ではありません…」
『はぁ…レンになんて言おうかぁ…』

季南は笑いながら言った。

「なんで…こんな時に笑ってられるんや?」

ギンは怒ったような口調で言う。

『だってさぁ…そうでもしないと…怖くてしょうがないんだよね…変だよね…今までは…死ぬのが怖いなんて思った事なかったのに…』

季南は今にも泣き出してしまいそうな口調で言った。

「季南…レンには言わんでええ…もしかしたら…治るかもしれへんし?」

『そうよね…落ち込んでも何も解決しないし?』

三人は気付いていなかったが…

『……(季南が…あと一か月しか…なんでやろ…気を使ってくれたんやろうけど…言ってくれてもええのに…)』

二人の愛娘。

市丸レンがいた。
この子はいわゆるマセガキ。
幼いながら…大人の世界を理解していた。
親であるギンと季南でさえも気付いていなかった。

レンはひたすら…子供らしく見えるようにしていた。

/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp