第12章 新たな決意
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「はぁ…季南変わったなぁ…。昔はめっちゃガキみたいやったやんかぁ…」
『そりゃあ…いつまでも子供みたいにしてられないわよ…。』
「ど~せボクはいつまでもガキみたいやし~。」
『本当にガキね。それで用は?』
「なんやわからへんけど…今すぐ四番隊に来て欲しいんやて。」
『なんで?まぁ行けば分かるよね。』
季南とギンは瞬歩で四番隊に向かった。
『はぁ!?烈…今なんて…』
「この前の健康診断で…貴女が原因不明の心臓の病にかかっていてあと…一か月ほどしか生きられません。」
哀しそうに言う…
四番隊隊長・卯ノ花烈。
「嘘やろ…お願いやから…嘘って言うて…」
「嘘ではありません…」
『はぁ…レンになんて言おうかぁ…』
季南は笑いながら言った。
「なんで…こんな時に笑ってられるんや?」
ギンは怒ったような口調で言う。
『だってさぁ…そうでもしないと…怖くてしょうがないんだよね…変だよね…今までは…死ぬのが怖いなんて思った事なかったのに…』
季南は今にも泣き出してしまいそうな口調で言った。
「季南…レンには言わんでええ…もしかしたら…治るかもしれへんし?」
『そうよね…落ち込んでも何も解決しないし?』
三人は気付いていなかったが…
『……(季南が…あと一か月しか…なんでやろ…気を使ってくれたんやろうけど…言ってくれてもええのに…)』
二人の愛娘。
市丸レンがいた。
この子はいわゆるマセガキ。
幼いながら…大人の世界を理解していた。
親であるギンと季南でさえも気付いていなかった。
レンはひたすら…子供らしく見えるようにしていた。