第10章 君に嫉妬
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「さっきからなんやねん!!ええ加減にせぇ!!」
―バシンッ!!
『いだぁっ!!なにすんの~(泣)そのハリセン…どっから出したん!?』
「企業秘密や。」
『意味分からん!!』
「レン…。此所に居ったんか…。久しぶりですねぇ、平子さん。」
ギン登場。
「お前の娘…何かあったんか?さっきから…めっちゃ落ち込んどるんやけど…。」
「タダいじけとるだけです。」
『なんか…ムカつく言い方。で?住むとこは?どないするん?』
「どないしよ?まだわからへん…」
『はぁ…。』
ギンは平子をとりあえず見つめてみた。
「市丸?(汗)なんで俺を見てんねん…。」
「平子さん…泊めてくれません?」
「イヤや…(汗)。お前の寝起きが治っとるんやったら考えるわ。」
『それやったら…無理やね…』
「はい…。無理です…」
『ギン…かなり寝起き悪いし…蹴り飛ばさないと起きてくれへんし…』
「あの起こし方はないやろ…。ものすごく痛いんやけど…(汗)」
『痛くしてるんやから…当たり前やろ?』
「何処で育て方間違えたんやろ…(泣)」
『知らんわ…それより…住むとこ探さなあかんやん…。』
「そうやなぁ…?どないしよ…あそこしかないやろなぁ…」
『え~!!なんで~!!イヤやぁ~!!』
「しゃあないやろ?我慢しぃ。」
『グレてやる…グレて逃走したる…』
「はぁ…。せやったら…野宿でもする気なん?」
『もっとイヤやぁ…。』
「せやったら…おとなしく行くんやな。」
『ウ~(泣)』
レンとギンはある場所へ向かった。
「アイツ…何に落ち込んどったんや?」
二人が去った後…そう嘆く平子がいた。