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絶望の果てにあるもの

第9章 真実の信頼




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『言われへん。言うたら…ギンは確実にその子を同じ目にあわすやろ?そんなんイヤやし。』

「そんなん…当たり前やん!!」

『ほな…尚更やな。』

「その子…ボクが知っとる子なん?」

『ノーコメントや。』

「はぁ…。(こうなったらもう言わんやろなぁ…まぁ…大体の見当はつくけどな…)」

『はぁ~ぁ…暇やなぁ~m(_ _)m』

「絶対安静やって言われとるやろ?」

『無理や。安静やなんて暇すぎやんかぁ…。』

「無理でも安静にせなあかんやろ?黙ってここにいるんや。」

『え~!!』

「え~!!やないやろ。傷開いて…痛い思いするんは…レンやろ?」

『これくらいの傷でピーピー言ってられへんし。』

「“雛森ちゃんの心の傷に比べたら…痛くも痒くもない。あの子であってあの子やない物も気になる”やろ?」

ギンは全てを見透かしたように微笑んだ。

『なんや…知っとるやん…』

「まぁ…見当はついとったけどな。別に何にもせぇへんよ。」

ギンはレンの頭を撫でて…優しく微笑んだ。

『ギン…どないしたらええ?』

レンは泣きそうになりながら言った。

「はぁ…。レン小さい頃と変わってへんなぁ…すぐに泣くとことか…いろんなもんをため込むとことか…」

『簡単に変われるわけないやん…。』

「そうやなぁ…ボクも身に着いたもんは治らへんし…」

『企み笑いとか?妖しい笑みとか?』

「まぁ…そう言う事やな…。」

『はぁ…。どないしよ…。抜け出そ♪』

「やっぱり…そういう事になるんやね…。レン…言うても聞かへんのやろ。それに、雛森ちゃんであって雛森ちゃんではない何かの原因も気になる所やし。」

ギンはそういうと…
紙で作った人形をレンの姿に変えた。
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