第9章 真実の信頼
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『アレ?さっきの威勢はどないしたん?(痛い…せやけど…そんなん言ってられへん…)』
「こんなに…強く…なっていたとはな…」
『強くなったんやない…隠してただけや。隠しておかな…副隊長で居られへんかったし…下手すれば…王族特務なんてやらされるし…そんなんイヤやもん。ウチの副官…返してくれへん?』
レンは霊圧を半分に下げた。
「こんな…弱い子はいらない。君を殺す為に利用しただけの事だ。まぁ…失敗に終わったがね…今度は…必ず始末する。覚悟しておいたほうが良い…」
「待って下さい!!一つ言わせて下さい。」
藍染は去ろうとしたが…五番隊・第三席・綾川梨緒によって…
呼び止められた。
「レン隊長はほかの隊長とは違います。隊長は…“隊長命令”とは言わない…“お願い”と言います!!あたしは…貴方みたいに…影のある最悪な人とは違う…レン隊長は最高の隊長だと思います!!」
「最悪か…褒め言葉として…受け取っておくよ。綾川莉緒、君もせいぜい、身の安全を確保しておくことだね。」
藍染はその場を去った。
『梨緒…めっちゃ…霊圧…あげてしもたけど…大丈夫…やった…?』
「まぁ…ギリギリ…大丈夫だったよ。それより!!隊長は自分の心配してよ!!」
『アハハ…。こら…あかんなぁ…フラフラしてきたわ…』
レンはその場に倒れた。
「隊長っ!!」
【四番隊救護詰め所】
『ん?』
「レン…目覚めたんやねぇ♪良かったわぁ…」
そう言ったのはギンだった。
『ギン…』
「誰なん?」
『は?何が?』
「レンを刺したヤツの事や。」
『言われへん。(あれは、桃やけど桃やない…)』
「なんで?言っちゃえば良いのに…レン隊長は裏切られたんだよ?怒るべきだよ!!」
こう言ったのは…梨緒だった。
『まぁ…そうなんやけど…怒るにも…怒られへん…悪いのはあたしやし…』
「レン。ホンマに誰なん?」