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絶望の果てにあるもの

第9章 真実の信頼




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『違う?何が?』

「分かんない…でも…違うの。頼れるっていうかさ…」

『おおきに☆』



【緊急警報!!藍染惣右介と思われる霊圧を確認!!各隊、守護配置について下さい!!】


『へぇ?早いなぁ?危険やね…よし…みんな守護配置について。あたしは桃のとこに行ってくるさかい…あとは頼むで…ほな…』

「「「ちょっと~(汗)隊長~!!」」」

レンは隊員たちの悲鳴?を聞く前に隊舎を後にした。












『桃。何処行くつもりなん?』

「レンちゃん…藍染隊長は…生きてる…だから…藍染隊長のそばに…」

雛森は悲痛な声で言った。顔色は悪く、やつれている。

『そう言うと思うたわ…だから来たんや…今は…お願いやから…あたしの副官でいてくれへん?』

「ゴメンね…ゴメンね…レンちゃん…ゴメンね…」

―ザシュッ…

『…っ…桃…!?(これが…桃の隠された本能…か…)』

「よくやった。雛森君…流石…僕の元副官だ。」

そう言ったのは藍染惣右介だった。

「フッ…僕を引きづり下ろすんじゃなかったかい?」

『…っ…(痛い…刺されると…こんなに痛いんやね…あたし…死ぬんかなぁ…)』

「レン隊長!!」

駆け付けたのは…五番隊第三席・綾川梨緒(あやかわりお)。この隊員は今年入った新人だが…レンが隊長となって…一週間後…実力を発揮し…三席まで上りつめたのである。

『梨緒…なんで来たん?お願いやから…守護配置に早よ戻って…』

「イヤです!!隊長は隊員をまとめ、隊員を守るのが役目。隊員は隊長を守るのが役目です!!」

『早よ…戻って…他の人らを巻き込みたくないんや…だから…戻って…』

そう言うレンの呼吸はしだいに浅くなっていく…

「自分の身体の心配より…他の者の心配かい?随分…余裕なんだねぇ?」

『こんなん…で死ぬわけ…ないやろ…甘いなぁ…絶対…あたしは…死なん!!元·十一番隊·四席を舐めんといて!!』

レンは雛森に刺された脇腹を押さえ…フラフラになりながら…
立ち上がった。

そして…突然…
地面が揺れ…
空気が揺れた…

「くっ…」

藍染はレンの霊圧に押しつぶされそうになった。
雛森は座り込み…苦しそうにしている。
しかし…今にも失神しそうだ。
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