第8章 愛する者の代わり
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「えっ?じゃあ…どうして?」
『精神的なもんや。あたしはな…出来る事やったら…藍染隊長を…生きて…桃のところに返してあげたい。』
「隊長…でも…」
『そうや…問題はそこや。総隊長は…殺すつもりなんや。あたしはな…桃の側におる事は出来ても…あの人の代りにはなれへん…』
「隊長…やっぱり…優しいね。隊長のお母上は…あの人に殺されたのに…殺さないなんて…」
『そりゃあ…殺してやりたいよ…?苦しませて…ジックリと…(黒笑』
「たっ…隊長?(怯」
『でもなぁ?そんなんしたって…季南は喜ばないやろ?桃は悲しむ。もう…悲しい戦いはしたくないんや。』
「隊長…あたしも協力する!!」
一人の隊員がそう言うと…
全員が同意した。
『せやったら…あたしを倒せるくらいに強くならんとあかんなぁ?』
「えっ!?無理だよ!?隊長格にウチら平隊員が勝てるわけないし…。」
『強くなれる方法が一つだけあるよ?』
「えっ!?あるの?どんな?」
『こんな…方法や♪』
レンはそういうと…霊圧をあげた。
隊員たちは苦しそうだ。
「…っ…た…い…ちょ…霊圧…下げて…」
一人の隊員がそう言って気を失った。
『あらら…やっぱり…いきなりは無理やったかぁ…』
レンはそう呟くと霊圧を下げた。
「隊長…何…やってるのさぁ!!」
『これ…あたしがギンにやられた方法や♪あたしの場合は小さい頃から少しづつやったし…』
「すごい事したんだね…。市丸隊長…。」
『そうみたいやね。よし…三番隊に手助けに行くかぁ…』
「隊長…書類整理が…」
『もう…出来とるよ?』
レンの机には整理済みと思われる書類が積まれていた。
「えっ!?はやっ!!」
『ほな…三番隊に行ってくるわ♪』
レンは五番隊を出ると…三番隊に向かった。