第6章 暫しの休息
―翌日…
【一番隊隊舎】
「今回元・五番隊隊長・藍染惣右介の件については、三、五、九の隊舎は取り調べが続いておる。そして…三番隊隊長・市丸ギンについては引き続き…三番隊隊長に命ずる。」
総隊長・山本元柳斎重國が言った。
「えっ?そんなん言うても…ずっとあっちの味方しとったわけやのに…引き続きやなんて…いろいろと酷い事したわけやし…」
ギンが落ち込んだように言った。
「季南の事をレンから聞いてのぉ。あとは…先程の調査で…三番隊からは何も異常は見当たらないと認められたのじゃ。そして何人かの隊長達と相談して決めたのじゃよ。そして…空席となってしまった五番隊隊長じゃが…浮竹の推薦により…市丸レンを候補としたのじゃが…立ち会ってくれる者はおるかのぉ?」
すると…十二番隊以外の隊長達全員が立ち会う事を承諾した。
そして…レンは見事、試験に合格。
五番隊の新たな隊長に…市丸レンが任命された。
「レンちゃん!!おめでとう。あっ…もう市丸隊長だね。」
『ありがとう…桃。市丸隊長って…もう一人居るやろ?同じ名字の奴が。せやから…そのままでええよ?』
「えっ…でも…」
『隊長命令や。よろしゅう頼むわ♪桃~♪』
レンは少しふざけたように言った。
「はい!レン隊長!!ぷっ…」
雛森が噴出してレンも噴出して…二人でしばらく笑っていた。
そこが十番隊の前だった為、日番谷に怒鳴れるまで。
『あっ…一護君やないの♪』
レンが四番隊近くを通ると…
そこにオレンジ色の髪の少年…黒崎一護がいた。
「お前…誰だ?その羽織りを着てるって事は…隊長だよなぁ?」
『そうや♪さっき…隊長に任命されたばっかりなんや♪』
「さっき!?」
『そうや♪さっきや♪ちなみに…偽〇ン様のいた隊。五番隊や。』
「(ヨ〇様?あ~!アノ藍染とかいうヤツか…)お前の名前…なんて言うんだ?」
『ナンパ?』
「ちげぇよ!!名前分かんなきゃ呼べねぇだろ!!」
『そんなにムキにならんでもええやん。レン…市丸レンや。』
「あーそうか。どこかで見た顏だと思ったら…あのキツネ野郎の知り合いだったのか!!」
『君…さりげに失礼なんやない?そうや。三番隊隊長・市丸ギンの実の娘や。』