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絶望の果てにあるもの

第4章 自分の命の友情




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突然…まわりの空気が重いものへと変わる。

『この霊圧…朽木隊長さんのもんやねぇ?懴罪宮の方やね。』

「レン。一緒に行くか?」

『行きます。』

そこには始解をしてしまった白哉がいた。
もう一撃くらわそうとしている白哉の腕を浮竹が掴んだ。

「やれやれ…物騒だな。それくらいにしといたらどうだい?朽木隊長。」
「う…浮竹隊長!!!」
『あたしも居るよ~♪』
「あの…誰ですか…?」
『浮竹隊長~(泣)』

「この子は市丸レン。三番隊隊長市丸ギンの娘で…十三番隊副隊長だ。」

「どういうつもりだ。浮竹。」

白哉が鋭い目つきで浮竹に言った。

「オイオイ…そりゃこっちのセリフだろ。こんなところで斬魄刀解放なんて…旅禍を追い払う為とはいえ…一体何を考えてるお前!?」

「戦時特令だ。斬魄刀の解放は許可されている。」

「戦時特令!?旅禍の侵入がそんなに大事になっているのか!?」

『あっ…すんません…言うの忘れてました…。』
「レン…。そこは報告してくれ…。」

『すいません…。』

その時だった…
隊長格並みの霊圧があたりを包んだ。
そして…現われたのは…オレンジ色の髪の少年だった。

レンは突然…
霊圧を消し、その場を去り、ある場所へ向かった。








―三番隊隊舎牢。

「うわぁぁぁっ!!」

―ガンッバキッ

レンがそこに行くとイヅルが暴れていた。

『イヅル!!落ち着いて!!』

レンの声はイヅルに届いていないらしく…イヅルは暴れるばかり…最終的には木の破片で目を突こうとした時に駆け付けた看守に止められた。

『吉良副隊長の手を拘束しといてくれへん?』

「でっ…でも…」

『あたしにはそういう権限はないとか言うんやろ?ギンにはあたしが言うとくわ。ほな…そうしといてな?』

レンはその場を去った。

大切なのは…
自分の命。
それより大切なのは…
大切な仲間達の命。

どっちをとるか…
選択を迫られるなら…
あたしは二つをとるだろう…
そんなあたしは…

欲張りなのだろうか?
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