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絶望の果てにあるもの

第4章 自分の命の友情




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レンは突然…
不安と恐怖が押し寄せてきた…
その場から逃げるように十三番隊隊舎に急いで戻った。








―十三番隊隊舎…

「レン?どうした!?何かあったのか!?」

息を切らして入ってきたと思うといきなり倒れたレンを浮竹は瞬歩で駆け寄り支えた。

『すんません…もう少しで…床にファーストキスあげてまうとこでした…。』

「はぁ……。呑気だなぁ…。君は…。」

『それだけが取り柄ですから…』

レンはいつもの明るく言ったつもりだったが…

「無理に明るく接しなくていい。何があったんだ?」

浮竹がそう言った時だった。

「緊急連絡です。五番隊隊長・藍染惣右介殿が何者かに暗殺されました」
以上の報告を隠密機動により伝えられた。

「レン…もしかして…その場にいたのか?」

『いました。しっかりみちゃいました。藍染隊長の変わり果てた姿…桃の…雛森副隊長の悲痛な表情と声…全てを見てました…』

「そうか…よしよし…君も辛かっただろう?今はゆっくり心を落ち着かせておきなさい。」

『隊長…もしかして…ルキアちゃんを助けにいくつもりなんですか?』

「あぁ。そのつもりだ。朽木は俺の部下だ。」

『(あたしは…どないしよ…黙ってあっちについとったらええの?あたしは…みんなを助けたい…どっちについたら…みんなを…自分を守れるんや?わからへん…)』

「レン?どうした?さっきから…ボーッとして…」

『何にもしてませんよ。ただ…眠いなぁ…と』

いつものヘラヘラとした…飄々としたレンになっていた。
さっきの落ち込み具合はどこに行ったのだろう?
この少女…不思議な少女である。
子どものようなしぐさをとったり、落ち込んだと思ったら…何事もなかったように飄々としているのである。

なんとも…不思議な性格なのである。
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