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絶望の果てにあるもの

第4章 自分の命の友情




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レンは恋次がいる牢に来ていた。


―ある森の中…

「オリャァ!!」

『いだぁ!!』

「お前な…もう少し…女らしい悲鳴あげられねぇのかよ…」

『うるさい!!女ってもんは咄嗟の時はそんな可愛らしい声なんてでぇへんもんなんや!!』

「そうなのか?雛森は女の子らしい声出してたぜ?」

『そりゃ…桃は女の子って感じするけど…あたしはそうやないの!!あたしに乙女を期待せんといて。』

「お前…すぐにムキになるんだな。単純な奴だよなぁ…」

『ムカつくなぁ!!もう恋次がケガしても治してやらんから!!』

「レンに治して貰わなくても四番隊に行けば治してくれんだろ?バカてめぇは。」

『そうですかぁ!!ほな…勝手に野たれ死ねばええやん!!』



『(恋次…死んだらあかんよ?絶対に…)

レンは決意したようにその場を去った。







「いゃぁぁぁ!! 」

突然…悲鳴が聞こえる。
『(桃の悲鳴や…ゴメン…ゴメンな…桃…)』

レンは雛森の悲鳴が聞こえたほうへと向かった。

そこには人がもう集ってきていた。

「なんやの?朝から騒々しいことやねぇ。」

「市丸隊長!!」


《三番隊には気をつけな。藍染が一人でいるときにはな…》

雛森の頭の中に日番谷の言った言葉が過ぎった。

「お前かっ!!」

雛森はそう叫ぶとギンに向かって行った。

―キィンッ!!

イヅルが雛森の刀を自分の刀で止めた。

「吉良君…お願いどいて…どいてよ。」

「それは出来ない。」

「どけって言うのが分からないのっ!!」

「ダメだと言うのが分からないのかっ!!」

「弾け!!飛梅!!」

雛森は遂に始解をしてしまい、イヅルまでもが始解をしてしまった。

二人が再び刀を交えようとした時だった。

「どっちも動くなよ。」
日番谷によって止められた。

「二人共捕らえて牢に入れておけ。報告は俺がしておく。」

雛森とイヅルは檜佐木と乱菊に捕らえられ、連れて行かれた。
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