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絶望の果てにあるもの

第3章 最強の侵入者




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「現在確認されている旅渦は三名。うち二名は我が四番隊の隊員一名を人質にとり中央へ移動中との情報もあります…」

更に伊江村によって以上の情報が伝えられた。

「実言うとウチの四席もしばらく前から応答がないんよ。多分…やられとるんじゃと思うけぇ。西の20あたりを調べたってくれぇや。」

射場がこう伊江村に言った。

「四席…っていうと慈楼坊じゃないの?“鎌鼬”の」

乱菊が射場に言った。

「おうよ」

それに射場が答える。

「兒丹坊の弟のか!?アイツまでやられちまったのかよ?」

檜佐木が驚きの声をあげた。

『なんやろねぇ…大変な事になってきてしもたなぁ…』

「そうだね…。ねぇ…阿散井く…阿散井君…?」

『恋次?どこ行ったんやろ?あたし…探してくるわ。』

「えっ?待ってよ!!レンちゃん!!」

雛森の制止も聞かず…レンは窓から出て行った。





「阿散井君がいない!?」

こう言ったたのは三番隊副隊長。吉良イヅル。

「どうして!?」
イヅルが焦ったように言う。

「わからないの。集会の後、突然いなくなっちゃって…それで…探してたら六番隊の副官室の前にこれが…」

雛森はそう言って手に持っていた六番隊の副官章を見せた。

「副官章…!!……このこと…隊長達には…?」

「ううん…話してない。藍染隊長には話そうかと思ったんだけど…それで阿散井君が罰とか受けたら嫌だし…あ!!でも…藍染隊長はそんなことしないと思うんだけどね!!」

「分かってるよ。」

「それでね…阿散井君がいなくなった時に…レンちゃんが探しに行ってくれたんだけど…」
「そうか…わかった。僕も探してみるよ。」

「うん。お願いね…吉良君…」
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