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絶望の果てにあるもの

第3章 最強の侵入者




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『藍染隊長がどないしたん?見てへんよ?』

「ずっと…様子がおかしいの…今朝もずっとおかしくて…でもきいてもなにも答えてくれなくて…あたし…どうしたらいいか…」

そう言う雛森は震えていて泣きそうになっていた。

『桃…心配せんでも大丈夫や。(まったく…あのヨ○様めっ!!演技するんやったら…上手くやれっちゅうねん!!怪しまれてはるやないですか!!)』

「そうだよ。何もねぇよ。この召集だって解かれるに決まってるさ。」

恋次が雛森を慰めるように言った。

『桃。もう泣いたらあかんよ?女は強く生きていかなあかん!!』

「うん♪ありがとうレンちゃん。」

雛森はそう言ってレンに微笑んだ。

『ええやないの…どっかで動きまわってるんやったら…。ウチの隊長なんか隊舎にずっと張り付いとるんやで?』

「お前のとこの隊長って…浮竹隊長かぁ…」

恋次が少し考えながら言った。

『そうや…。隊長がやるべき書類も全部あたしがやらなあかんねん…。みんなをまとめんのも全部あたしや…。まぁ…しゃあないんやけど…。ホンマに隊長にはなりたくないなぁって思うわぁ…。』

「そっかぁ…やっぱり…隊長さん達って大変なんだね…」

雛森がそう言った時だった…

突然…警鐘が鳴り響いた。

【瀞霊挺内に旅渦が侵入!!各隊守護配置について下さい!!】

『旅渦!?』

警報が発令されると…
その場にいた副隊長たちは一斉に自分たちの隊へと急いだ。



―十三番隊隊舎。

『浮竹隊長。警報…聞きました?』

「あぁ…聞いたよ。すまないが…『分かっとります。任せて下さい。浮竹隊長は休んでいて下さい。』

「いつも…すまない…」
『まったくです。せやけど…隊長は凄いお人や。尊敬してます。あたしの父親になって欲しいって思うくらいなんですよ?』

「それを…君のお父上が聞いたら悲しむだろうな…」

『さぁ?あたしが毒舌なんはいつものことやし…どんな反応するんやろ?ほな…行ってきます。』

「頼んだよ。」

『はい。』

レンは雨乾堂を出た。
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