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絶望の果てにあるもの

第23章 休息の時間


次の日…

『やっぱり…市丸のまんまでええ?』

婚姻届を書いていた時にレンが突然、言い出した。

「言うと思ったぜ…まぁ、お互い、隊長格だからな。その方がいいだろ。」

恋次はそう言うと夫婦別姓という欄にレ点を付けた。


同じ日ににギンと乱菊も夫婦別姓で婚姻届を出したのであった。

その日のうちに披露宴という名の飲み会が行われた。

「乱菊?飲みすぎたらアカンよ?新婦が酔いつぶれるなんて聞いた事ないで?」

『新郎が酔いつぶれるなんてのは聞いたことあるけど…』

レンの横には起きてるのか寝てるのか怪しい恋次がいる。

「阿散井くーん?大丈夫ー?」

ギンが声をかけるが恋次は下を向いている。

『あ…寝てる…』

レンがチョンっと軽くつつくと寝ていた様子でテーブルに突っ伏す恋次。

『え〜…まだあたし、飲みたりないんやけど〜?』

「あんた…一升瓶を1人で飲んでまだ足りないの!?」

乱菊がレンの目の前にある空の日本酒の一升瓶を見て驚きながら言った。

『まだ、ほろ酔いやし。』

「誰に似たんやろな〜?」

「ギン……なに呑気に言ってんのよ…あんたの目の前にレンより空の一升瓶があるじゃない…」

乱菊の言うとおり、ギンの目の前には空の一升瓶が5本あるのだが…ギンは顔色一つ変えずにいる。
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