第21章 不安定な気持ち
その様子を霊圧を消して見ていた者がいた。
「ほぉ…これは使える。覚悟しておくがいい…市丸#レン#!!!」
レンは無事に退院し、家に帰れることになったのだが…手伝いで来ていた隠居中の卯ノ花からしばらくは家で療養する事と感情が高ぶるような事はしないことと言われた。
夕方、家でゴロゴロしていたレンの伝令神機が鳴った。
『もしもーし…』
【レン。今終わったから着替えて行くからな。】
『分かった。』
レンが答えると電話が切れた。
しばらくすると
恋次が家に来た。
「あれ?家にいるのお前だけか?」
『そうやで?ギンは乱菊とデートという名の居酒屋めぐり。』
「じゃ、思う存分できるな。」
恋次はそう言ってレンを敷いてあったレンがさっきまで寝ていた布団にレンを押し倒した。
『え?ちょっ…なに?』
レンはこの次に起こる事を察したのか顔を赤くしている。
恋次の今の姿は何故か髪を下ろして結んでいない状態。
灰色の着流しから見える刺青の入った肌が妖艶に見える。
「なんだよ…顔赤くしてボーッとして…」
恋次はそう言ってニヤリと微笑んだ。
『いつもの…恋次より…なんか…違うというか…』
レンはそう言って恋次から顔を背けた。
「こっち見ろよ…」
『んっ…んぁ…はっぅんっ…』
恋次はレンの舌と自分の舌を絡めながらレンの胸の膨らみを弄った。
レンの体には甘い刺激が駆け巡る。
声を抑えようとしているのか恋次の唇がレンの唇から離れた瞬間に自分の指をくわえるレン。