第21章 不安定な気持ち
「レン、そんな顔すんなよ!お前は色々と抱え込みすぎなんだよ…誰がお前といて迷惑だっつったよ。俺はお前の面倒事にいくらでも付き合ってやる。お前がどんなに俺を巻き込みたくねぇって突き放したってな!」
恋次はそう言って笑うとレンの頭をわしゃわしゃと撫でた。
『それ、いつも思ってたけど嫌や!子供扱いされとるみたいやし!!』
「子供みてぇなもんだろ?勝手に1人で抱え込んでそれを見透かされて癇癪おこしてあんなことになるんだしよぉ~」
恋次はそう言ってレンをからかった。
『子供でいいわ…』
レンは拗ねたように言うと懐からキセルを取り出して吸い始めた。
「お前…タバコ辞めたんじゃなかったのかよ…」
恋次は呆れた顔で言った。
『辞めてないで?隠れて吸っとった。』
レンは煙をふーっと吐いてから言った。
「病み上がりがそんなん吸うたらあかんやん…」
ギンも呆れて言った。
『吸わないとやってられへんやん…』
「まぁ、程々にせなあかんよ?ボクも人のこと言われへんけど。最近、めっちゃ酒飲んどるし。ほな、あとはお二人さんで仲良うしとき?」
ギンはそう言って立ち上がると瞬歩でその場を去った。