第20章 新しい生活と新たな敵
「まぁ、落ち着きなよ。イラついたってしょうがないじゃない。」
鳳橋楼十郎こと、ローズが冷静に言った。
「「「レンっ!?」」」
皆が手を出せずにいる中、レンが謎の者に近づいていった。
『単刀直入に言うわ。君らは何者なん?あたしらの敵なん?何が目的地や。理由によっては容赦なく斬る!!』
「我らは真似する人々(イミテート)とあるお方から死神を抹消せよと仰せつかった。我らにはお前らを嘲笑う感情しか持ち合わせていない。小娘…我らを斬るのであろう?どこからでも来い。お前ら死神などに負けはせん。見たところ…お主…迷いがあるな?恋か?そんなもの…お前みたいな奴が愛されるわけないだろう?儚き夢に終わるのだ。死神と言えど、やはり人と同じか…そんなくだらないものに現を抜かすとは!」
浮竹に似たイミテートが言った。
レンは下を向いて拳を握りしめていた。その手からは血が流れている。
『…っ!?……お前に…お前に…何が分かるんや?』
レンがそう言った瞬間。
レンの腕につけていた霊圧制御の為のブレスレットと指輪が壊れ、霊圧がギン、乱菊、恋次以外の他の隊長たちが立っていられないくらいに上がった。
「こりゃ、あかん!レン…完全にブチ切れてしもてる!!」
ギンが焦ったように言った。
「どうにか出来ないの!?なんでギンはともかく、あたしと恋次まで平気なの!?」
「乱菊は藍染さんに取られとった霊圧を返したから。その分とボクがこうなった時のためにボクの霊圧も分けたからや。阿散井君はレンが少しづつ耐えられるように気づかんように気をつけて体に結界を張りつつ自分の霊圧を流し込んでたんやと思う。」
「なるほど、ってレンはどうすんのよ!!」
乱菊も焦りつつ言った。