第20章 新しい生活と新たな敵
一瞬にして目の前にいた大勢のイミテートはレンの霊圧によって砕けたが…レンの霊圧の暴走は止まらない…
「まずは他の隊長さんらをなんとかせな…」
ギンはそう言って他の隊長達に結界を張った。
「市丸君…助かったよ…でも、レンちゃんを何がこんなに霊圧が暴走させる原因になったんだろうね…」
ローズが不思議そうに言った。
「季南さんっすよ。」
答えたのは以外にも恋次だった。
「アイツ…霊術院時代に言ってた事があるんっすよ。【甘えられる時に甘えないで強がりばっかり言ってるようなませたガキで…会えるのなら今でも会いたい…会って強くなったよって思いっきり褒めて貰いたい。甘えられなかった分、甘えたい】って…浮竹隊長が亡くなってしまった時も…【ちゃんとお礼言えてなかった…何も出来なかった…もっと甘えていたかった】って…」
「レンらしいわ…昔から甘えっ子やのに甘え方知らんクソガキやったからなぁ…」
平子がそう言って笑った。
「そうだね…レンは昔から変わらない。僕だちの手のかかる妹や娘なんだろうね。」
ローズも続いて言った。
「そうだねぇ…僕にとっては手のかかる大切な娘さ。さぁて…寂しがり屋さんの僕達の娘をどうしようかねぇ…市丸君、何か止める方法は?」
京楽が暴走するレンを見つめながら冷静に言った。
「ちっちゃい頃も癇癪おこして、よう暴走しとった時は季南が抱きしめて止めてはったけど…この中にあの霊圧の中に入って行ける人も居らんし…」
ギンは困ったように言った。