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絶望の果てにあるもの

第16章 新しい物語の始まり




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「じゃぁ…何だよ…」

『なんかこう…雰囲気というか…ここ…うちの隊舎の屋根の上やし…』

「いいじゃねぇか…別に…」

『いや…良くない…背中痛いし…初めてやし…何て言うか…ねぇ?』

「はぁ~~…お前が乙女になると萎えるんだよなぁ…(明らかにレンじゃない…あの時、言ってたのはこれか…)」

恋次はそう言いながら起き上がった。

『なんやそれ~~!!これでも…女なんやけど!?』

「それで良いんだよ…お前は…」

恋次はそう言って微笑みながらレンの頭を撫でた。

『へ??』

「お前はそうやって元気に騒いでるほうが似合ってるって言ってんだよ…ずっとそうしてろ…(気づいてねぇフリしといたほうがいいだろ…)」



二人が屋根の上でイチャついているのを見ていた者が1人…

「ウソつき…阿散井副隊長はあたしのもの…華飛沫(はなしぶき)あなたの力がもっと必要なの…」

その者は二人がよく知る人物だった…

『ん??誰か…今…』

「あぁ…確かに誰かいたよな?」

二人は五番隊の庭の一ヵ所を見つめながら言った。

『この感じ…梨緒や…』

「梨緒って…お前の隊の三席だろ?」

『そうなんやけど…最近…寝込むほどの体調不良やって言うて…休んでるはずや…本人は起きることも出来へんって…見舞いに行った桃から連絡あったんやけど…?』

「じゃ…なんでいるんだ??」

『さぁ?』



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