第16章 新しい物語の始まり
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絶望の果てにあるもの
新たな物語の始まり
♪~♪~
レンの伝令神機が鳴った。
『もしもし~?藍染さん?どないしたんですか??てか…なんでこの番号分かるんですか??』
《分かるに決まっているだろう?私は元五番隊隊長だよ?》
『あれま…戸魂界のセキュリティってどないなってんねん…』
《それで…用件なんだが…君の隊の子が…私に妙なお願いをしてきたんだ…》
『妙なお願い??』
《周りに重病に見えるようにして欲しい…ってね?》
『で?どないしたんですか??』
《一応…理由は聞いたが…答えなくてね…どうしても…ってしつこいもんだから…鏡花水月で…》
『それ…いつのことですか?』
《君が目を覚ます3日前くらいかな?何故だか…それが関係しているような気がしてね…君に連絡したんだ…》
『そうですか…また…その子が接触して来た時は…』
《あぁ…それでは…また…》
『はい…』
レンは伝令神機を切った。
『藍染さんに…あの子が重病に見えるようにして欲しいって頼んだらしい…』
「はっ?なんでそんなことする必要あるんだ?」
恋次はそう言って少し考えこんだ。
『接触する訳にもいかないし…どないしよ…』
「…俺がソイツのとこに行ってくる…」
『……分かった…気ぃつけてな?』
「あぁ…」
恋次はそう言うと瞬歩でその場を去った。
『(また、出てきたんやな…恋次は気づかないフリしとってくれたんやな…)』