第16章 新しい物語の始まり
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『はぁぁぁ~~…』
五番隊の屋根の上でレンは盛大な溜め息を吐いた。
力がなくなったはずなのに…
何故か…誰かの霊圧だけは感じられる…
しかし…斬魄刀と鬼道が使えない…
これでは…隊長としてどうなのだろう?
と考えてしまって仕事も手につかないのだ。
「レン?どうしたの?あんたがサボるなんて珍しいわね?」
『乱菊…君はまたサボりやろ?』
「まぁね(笑)で?あんたはサボり?」
『サボりやない…桃に追い出されたんや…。溜め息ばかり吐かれてたらこっちまでやる気なくす…ってな…黒い笑み浮かべながら…』
「あの子…そんなキャラだったかしら?」
『さぁ?最近…身につけたんやと思う…』
「あんたの影響も少なからずあると思うわよ?」
『あたしの?黒いかなぁ?あたし…』
「いや…十分黒いわよ~?」
『自覚ないんやけど…』
「まぁ…ギンの娘だもの…そりゃ腹黒いに決まってるわ。」
『ギンは確かに腹黒いと認めるけど…あたしはそうやない……と信じたい今日このごろ…』
「諦めなさい?どう足掻いても腹黒いことには代わりないわよ?」
『いややぁ~…絶対に認めたくない~…』
「松本…仕事はやる暇はなくて…呑気に喋る暇はあるみてぇだな…?」
「たっ…隊長(@ ̄□ ̄@;)!!今から仕事しま~すっ!!」
乱菊はそう言って走り去って行った。