第16章 新しい物語の始まり
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一週間後…
乙姫の霊圧は完全に消えた。
《レン様…しばし…お別れです…何者かに支配され…私も限界がきました…》
『…っ!?乙姫っ!?』
レンは悪夢でも見た時のように飛び起きた。
「レンっ!!目が覚めたのか!?」
『恋次…乙姫の霊圧が完全に消えた…』
「レン…お前の霊圧もだ…」
『……恋次…霊圧の消えた…ただの魂魄となったあたしと一緒になって幸せなん?』
「レン…お前だから…大切にしたいと思うんだよっ!!お前が死神じゃなくたっていいんだよっ!!」
恋次は震えた声で言いながら…レンを抱き締めた。
『恋次…ありがとう…でも…もう…隊長ではいられない…』
「必ず…原因がある筈だ。すぐに降格ってわけでもねぇだろ…」
恋次は不安そうなレンを優しく抱き締めながら宥めた。
《一番隊》
「市丸レンの霊圧が消えたことは…皆も知っておるな?原因は不明じゃが…死神代行・黒崎一護の霊圧も突如として消えたと…浦原喜助から連絡があった。何か原因があるのやもしれぬ…護廷十三隊…総動員で原因を突き止めるのじゃっ!!しばらくは、市丸レンは五番隊隊長の席とする。」
総隊長のこの一言により…
新たな物語の幕開けとなる。