第15章 閉じられた幕
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藍染が目を覚ますと…
目の前には死覇装がボロボロに破れたレンがいた。
反撃や防御をすれば良いものを…おそらくは総隊長の刃を全てを身に受けたのだろう…
『目…覚め…たん…ですか?』
「レン…何故…お前の母親を殺した男を庇う?」
『斬魄刀…の…記憶や。あたしの…斬魄刀は…それぞれの…斬魄刀の記憶も読み取れるんや…斬魄刀が見てきた持ち主の記憶を…だから…見たんや。アンタの斬魄刀の記憶と…季南の記憶を…はぁ…はぁ…もう…限界や。』
レンはそう言うと…意識を失った。
それを咄嗟に藍染が受け止めた。
「要…もう…終わりにしよう。」
「藍染様!?なにを…」
「総隊長…私を…早く殺して下さい。」
藍染のその言葉に総隊長含め…
皆が驚いた。
「藍染…どのような心境の変化じゃ?」
総隊長が沈黙をやぶった。
「夢をみた…季南に謝られてしまった…謝るべきなのは私だ。それなのに…季南は謝った。ゴメン…と。私はこの子から母親を奪った。ただの自分勝手な理由で…だから…殺して下さい。」
藍染は哀しそうな顔をして…レンの頭を撫でながら言った。
「しゃあないなぁ。許したる。そのかわり…俺らのとこに来い。」
現われたのは…
平子真子率いる
仮面の軍勢。
「総隊長。俺ら…110年前…コイツにハメられてなぁ…実験体にされたんや。コイツらのことは俺らに任せてくれへんか?」