第4章 Pranzo【護チ】
気持ちよく晴れた日のとある昼下がり。
大通りを少し入った所に建つ、品の良い佇まいのアパルトマンが"組織"の持ち物だと知る者は少ない。
密かにギャングチームのアジトになっている一室には女が1人と、男が6人。
広いテーブルには小学校の教材を前に奮闘するナランチャ、それを横から面倒見ているフーゴ。
その向かいには読書中のジョルノと、エスプレッソを味わうブチャラティ。
ソファには、テレビを眺めるアバッキオとミスタ。
そして、その隣にはチヒロ。
チーム内では、日夜彼女を巡って静かな戦いが繰り広げられている。